オンスポットは、車を止めることなく、運転席のスイッチひとつで操作が可能です。オンスポットのタイヤチェーンは、前進時、バック時、そしてブレーキをかけている時でも作動します。運転席でスイッチを入れると、アームが伸びてチェーンホイールをタイヤの内側に押し付けます。押し付けられたチェーンホイールはタイヤの回転と同調して回り出し、遠心力で伸びたチェーンがタイヤの下に振り込まれます。この設計により、オンスポットの作動中は車両を停止させた時でも、常にタイヤの下にチェーンが噛み込むことになります。オンスポットを格納状態にする時は、停車時では無く、走行中にスイッチを再び押して行います。オンスポットの使用可能速度は時速2km以上、時速50km以下です。新型オンスポット016は、ロープロファイルタイヤを装着した車両への取り付けを可能にしました。

オンスポットは駆動軸内側の両サイドに取り付けます。車種ごとにデザインされた取り付けブラケットキットで、オンスポット本体は確実に固定されます。また、プラグ＆ドライブ方式の新型完全密閉エアーバルブの採用により、わずらわしいエアー配管や配線の取り付け時間は大幅に短縮されました。さらに、新型のエアーバルブは自動調整機能を持っていますので、アームがチェーンホイールをタイヤの内側に押し付ける圧力は常に最適に保たれ、調整のための時間も短縮されます。

オンスポットは、事故の予防対策を基本目的にしています。常に路面のグリップを確保できるので、ドライバーの安心感が向上し、スリップしやすい路面でもストレスを感じずに走行することができます。スウェーデンの保険会社ハンサトラフィークの委託により同国のリンシェーピング工科大学がまとめたリサーチによると、配送車の事故発生頻度が、オンスポットの使用により約50％減少した、と報告されています。